2018年4月16日 (月)

ブリーダーから見放されたホワイトタイガー「Kenny」

前回につづいて、ホワイトタイガーの話です。

アメリカではトラをペットとして飼うセレブも少なくないようで、
ホワイトタイガーのブリーダーが存在しており、
繁殖に関する問題は深刻です。

2000年には、ブリーダーの施設から保護された
「Kenny」というホワイトタイガーが注目されました。

以下、「Turpentine Creek Wildlife Refuge」
(ターペンタイン・クリーク野生動物保護財団)のNewsletter や
「The Dodo for animal people」というサイトの
「This Is Why No One Should Ever Breed White Tigers」
(2015年12月5日付)という記事などからの情報です。


Kennyは当時1歳半ぐらいでしたが、
顔があまりに一般的なトラとかけ離れていたため、
お金にならないと考えたブリーダーが
ターペンタイン・クリーク野生動物保護財団のスタッフに連絡して
引き取ってもらったようです。

ブリーダーはKennyが
「いつも壁に顔をぶつけている」と言ったそうですが、
そうでないことは明らかでした。

Kennyの顔は、不自然な交配によるものです。
(不自然な交配については前回の記事に)

「Turpentine Creek Wildlife Refuge」にて、
一緒に保護された兄弟のWillieと一般公開されたときの映像。
Willieにも、斜視などがあったようです。
(5分50秒ぐらいから、Kennyの顔がよくわかります)

ブリーダーにとってはお金にならない個体でしたが、
ここに来てからKennyは多くの人に愛されたとのこと。

Kennyはダウン症だという報道が多くあったようですが、
ターペンタイン・クリーク生物保護財団の動物学者、Emily McCormack氏は、
それを否定しています。

運動場を駆けまわり、プールで遊ぶなどして元気に暮らしていましたが、
2007年、腹部に大きな腫瘍ができて手術をしたものの、
2008年に再発し、肺にも転移して他界。

一般的にトラは20年以上生きると言われている中で、
10歳というのは短命です。

しかし死後も、ホワイトタイガーの繁殖について
一般の人に理解してもらうために、
Kennyの存在は大きな役割を果たしているようです。

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↑「Newsletter 2018年春号」(P.14)にも、
Kennyのことが書かれています。

「Turpentine Creek Wildlife Refuge」公式サイト→
「Events&Updates」→「Newsletter Archive」で
過去のNewsletterも読めます。

2005年7月号(P.4)にKennyが保護されたときのことや
ホワイトタイガーの繁殖に関する問題、
2008年7月号(P.4)に死因などが書かれています。

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2018年4月13日 (金)

ホワイトタイガーの闇

前回の記事に書いたように、
来園者が激増してじっくり観察できない動物園がある一方で、
地方には、来園者が少なくて困っている動物園もあります。

そのような中で、様々な取り組みを行って
閉園の危機を乗り越えた動物園があります。

例えば、大牟田動物園(福岡県)は、
園全体で積極的にエンリッチメントにも取り組んでいますが、
2018年3月1日付の公式ブログには
「ホワイトタイガーのことをたくさんの人に知ってもらい、
考えてもらうきっかけになれば・・・」という思いを込めた、
ある掲示に関する説明が書かれていました。

掲示されている内容を簡単にまとめると、

「今後ホワイトタイガーは飼育しません」

ホワイトタイガーは不自然な交配を繰り返したことにより、
その多くが斜視や関節形成不全などの病気を抱えている。
このまま増やしていいのか、みんなにも考えてほしい。

ということです。

(詳しくは公式ブログを読んでください)

もちろん、現在飼育している個体(ホワイティ)は
健康で長生きできるように大切に飼育していくけれど、
繁殖や新たなホワイトタイガーを飼育する予定はない、
ということだと思います。

私も以前、ホワイトタイガーについて調べたことがありました。
でも、あまりに衝撃的だったので、
そのときは記事にする気持ちになれませんでした。

それを伝えようとしている大牟田動物園は、
「教育」という役割を果たすことや、
動物にとっての「幸せ」について、真剣に考えているのだと思います。

大牟田動物園の掲示を見て関心を持った方もいると思うので、
私が調べたことも書いておきます。

ホワイトタイガーはベンガルトラの白変種であり、
「ホワイトタイガー」という種がいたわけではありません。
でも今となっては、人間の身勝手さが作り出した、
飼育下でのみ存在する「種」になってしまったように思えます。

かつては野生でもベンガルトラの白変種が確認されていましたが、
もともと数が少なかったのにハンターたちに狙われるなどして
現在では見られなくなりました。

最後に捕らえられたのは1951年と言われています。
インドのRewaにある森で、
ハンターに殺された母トラが連れていた4頭の子トラのうち、
1頭がベンガルトラの白変種でした。
このトラが、動物園で飼育されている「ホワイトタイガー」の始まりです。

Rewaのマハラジャ(王)はそのトラを
「Mohan」と名付けて宮殿で飼育し、
成長したら通常色の「Begum」と交配させました。

しかし、Begumは3回出産したものの、
生まれた子どもはすべて通常色でした。

ホワイトタイガーは、潜性(劣性)遺伝なので、
通常色(WW)×ホワイト(ww)で交配すると
通常色(Ww)になってしまうのです。

「通常色(WW)×通常色(WW)」
「通常色(WW)×通常色 (Ww)」
「通常色(WW)」×ホワイト(ww)」

これらの交配では通常色のトラしか生まれず、

A「ホワイト(ww)×ホワイト(ww)」
B「通常色(Ww)×ホワイト(ww)」
C「通常色(Ww)×通常色(Ww)」

Aなら白変種、
BとCなら通常色または白変種が生まれます。

おそらく野生では、主にCのペアから、
まれに白変種が誕生していたのでしょう。

しかし、人間は「まれに」を待てず、
どうしても、すぐに白変種を誕生させたかったので、
MohanとBegumの間に生まれたメスのうちの1頭、
Radha(Ww♀) とMohan(ww♂)を交配して
4頭のホワイトタイガーを誕生させます。

子トラのうちアメリカの動物園へ送られたMohini(ww♀)は、
MohanとBegumの間に生まれたSampson(Ww♂)、
つまり母親Radhaの兄(弟)であり、
自分とも父親が同じ兄と交配され、
複数回、子トラを誕生させています。

その子どものうちの1頭Kesari(Ww♀)は、
アムールトラとベンガルトラとの交配を経て誕生した
ホワイトタイガーのTony(ww♂)と交配され、
新たなホワイトタイガーを誕生させています。

その子どもたちである
Sumita(ww♀)、Bhim(ww♂)、Kamala(Ww♀)なども
兄弟姉妹で交配され、
ストライプのないホワイトタイガーや
ゴールデンタイガーと呼ばれる毛色の個体も生まれています。
このような毛色が誕生したのはTonyとの交配後、
つまり、アムールトラの血が入ってきてからのようです。

1985年に宝塚ファミリーランドへ送られて
シロタン、シロリンと呼ばれた個体も、
Kesari(Ww♀)とTony(ww♂)の子どもである
Sumita(ww♀)とBhim(ww♂)のペアから誕生したようです。

そして、大牟田動物園で飼育されているホワイティは、
シロタンとシロリンのペアから生まれたリュウ(ww♂)と
通常色のケープ(Ww♀)から2001年に誕生しました。
ケープの父バースは、Bhim(ww♂)とKamala(Ww♀)の子のようです。

※アムール系の血が入っている個体は
ベンガルトラとして血統登録がなく、
動物園でも公表していないので
シロタンなどの出自については「~のようです」としておきます。

ケープの母親についてはわかりませんでしたが、
日本で飼育されているホワイトタイガーも
かなり近い関係で交配されてきたことがわかります。

現在、世界各地の動物園で飼育されているホワイトタイガーは、
このような不自然な交配によって誕生してきたのです。

そのため、トラ本来の能力がない個体もいるようで、
短命だったり、斜視、脚に障害がある個体も多くいます。

大牟田動物園は、「人気があるから」と、
このまま繁殖を続けていってよいのか?ということを
来園者にも考えてほしいと、掲示をしています。

非常に難しい問題ではありますが、
考えていかなければならないことだと思います。

私が大牟田動物園へ行ったときには
まだこの掲示はありませんでしたが、
ほかにもいろいろな掲示がありました。

お金の使い道などもきちんと書かれていると
寄付などもしやすくなりますね。

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(2016年12月 大牟田動物園にて撮影)

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2018年4月12日 (木)

混雑する動物園

前回記事を書いてからずいぶん間があいてしまいましたが、
久しぶりに上野動物園へ行ったら、いろいろと考えてしまいました。

シャンシャン効果で来園者が激増し、
シャンシャンを見られるのはたった2分間。
もちろん、見られただけでもラッキーなのですが、
なんだかモヤモヤとした気持ちになりました。

テレビなどの映像ではなく、
現地で見ることにも意味はあると思います。
でも、「カワイイ」「見られた!」だけで終わってしまうのは、
とてももったいないと思います。

いろいろな動きや親子の関係など、
じっくりと観察するからこそ見えてくることもたくさんあります。
でも、あの状況でそれはできません。

そして、園内全体が混雑しているので、
他の動物もじっくりと観察することができなくなっていました。

見やすい場所は譲り合うのがマナーなので、
後ろの人と交替しなければ・・・などと気にしていると
気持ちも落ち着かないし、時間的にも制限がでてきます。

結局、今までのようには楽しむことができませんでした。

来園者が少ないと、動物園を維持していくことが難しく、
動物たちの飼育環境にも影響が出てきます。

でも、あんなに混雑していては、
動物園として「教育」の役割を果たすことが難しいと思います。

例えば、ホッキョクグマを見ていたら、とても残念な声が聞こえました。

「ホッキョクグマってバカなんじゃないの!」と
大きな声で言っている女性がいてビックリ。
混雑していたのでどんな人が言っていたか見えませんでしたが、
もし、お子さん連れのママだったらなおさら残念です。

扉が開いていないのに何度もウロウロしているから
そう思ったようですが・・・。

「ウロウロしている」のは常同行動の場合もありますし、
同居中なのでお互いの様子をうかがいながら
タイミングを待っている場合もあるでしょう。
いずれにしても、「バカ」なのではありません。

動物の行動が気になったのなら、
なぜそのような行動をしているのか飼育員さんに聞いたり、
帰宅してから調べたりすることが
動物園へ行く意味の1つだと思います。

「バカじゃないの」とか「気持ち悪い」などと大声で言うのは
動物に対しても失礼ですし、周囲の人も不快な気持ちにさせます。

そのような人に対して何の教育もできないまま、
そのまま帰してしまってよいのでしょうか。

ニシゴリラ舎の前では、遠足で来ていた園児たちが
いろいろとマナーが悪かったのですが、
引率の先生は「押しちゃダメよ」などと口で言うのが精一杯で
1人ひとりの子どもに目は行き届いていませんでした。

動物に関する解説をする余裕もなく、
混雑する中で「ただ見せて終わり」という感じでした。

シャンシャン効果で来園者が増えても、
動物に関心を持つ人が増えたかどうかは疑問です。
せっかく来園者が増えたこの機会を
一過性のブームで終わらせないために
何かできることがあるのではないでしょうか。

シャンシャンによる経済効果は相当なものだと思うので、
動物たちの幸せに繋がるように活かしてほしいです。

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(2018年3月 上野動物園にて撮影)

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2018年3月 8日 (木)

上野動物園のホッキョクグマ 同居中

デアさんとイコロ君が同居しているのを見るのは今回が初めてでしたが、
ホッキョクグマ舎もすごい混雑で、
特に午前中はゆっくり見ることができませんでした。

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背中をかいているイコロ君(^^)。

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イコロ君の壁ドン?

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デアさんの心をつかむのは難しそうですね(^^)。

ホッキョクグマ舎も午前中より午後の方が、
若干人が少なかったです。

日によって違うと思いますが、
この日は午後3時前には2頭の同居は終了となりました。


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2018年3月 7日 (水)

上野動物園のアビシニアコロブス

アビシニアコロブスも昨年9月に赤ちゃんが誕生したようですが、
もうすでに大人と同じ色になっていました。

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座り方がカワイイ(^^)。

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ここはそれほど混雑してなかったのですが、
近くで工事をしているせいなのか、
セメダインのような強烈なニオイが漂っていて、
長くいると気分が悪くなりそうでした。
動物たちに影響がないか心配です。
一応、ご意見箱に入れておきましたが・・・。


ズーラシアでも昨年赤ちゃんが誕生したようですが、
ずっと「施設整備のため非展示」になっているので
白いうちに見られず残念。

2014年7月にズーラシアで見た白い赤ちゃんの記事はこちら

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2018年3月 6日 (火)

上野動物園のニシゴリラ

シンシン&シャンシャンの観覧は当然混んでいましたが、
その他の動物も人が多くて見るのがたいへんでした。

以前から、上野は平日でも他と比べると混んではいたものの、
ここまでの混雑ではなかったのでかなりグッタリしてしまいました。

特にゴリラ舎は人がとても多くて、ゆっくり見ることができず残念。


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でも、なんとか、昨年10月に生まれたリキ君を見ることができました♪

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イケメンの予感(^^)。

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午前中はものすごく人が多かったのですが、
この日は午後の方が若干少なくなっていました。


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2018年3月 4日 (日)

上野動物園のジャイアントパンダ

前回からの続きです。

シンシン&シャンシャンの観覧整理券は、
13時40分~14時の受付分だったので、
念のため10分前ぐらいに行ってみましたが、
まだ「13時10分~」の人たちが並んでいました。

少しすると案内ボード(?)の時間がはがされて
「13時40分~」に張り替えられ、
13時40分になる前でも列に加われるようになりました。

遠足のお子さんたちの前後は避けたかったので、
人の流れを見ながら5分前ぐらいに列に入りました。
並んでいたら、わー!という声が聞こえたので
そちらを見ると・・・

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こんな光景を見ることができました!
並びながら、お父さんも見られるかもしれません(^^)。

そして、観覧場所近くで待っていたら・・・

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レッサーパンダ登場(^^)。
人形劇のように動いていました。

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警備のスタッフさんが持っているバーの両端に
パペットみたいなのがつけられているのですが、
これを使っているようです。

とてもさりげなくやっているので、気づかない人もいると思いますが、
待ち時間を和ませようとしてくださっていると思うので、
動物たちが顔を出していないか、ぜひ、探してみてください。

そしていよいよ、シンシン&シャンシャンに会える時間が来ました!
1ブロック30秒ずつ、少しずつ場所を移動しながら
4ブロックにわけて見ることができました。

シャンシャン、最初は奥の方にいたのですが、前に出てきてくれました♪
あまりに短い時間で、距離もあったので写真は思うようには撮れませんでしたが、
やっぱり「カワイイ♪」と思わず声に出てしまいました(^^)。

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お母さんは、もぐもぐタイム中(^^)。

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あっという間でしたが、シャンシャン見られました♪

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2018年3月 3日 (土)

上野動物園の弁天門(追記あり)

注意:上野動物園の公式サイトに
「2018年3月13日(火)からパンダ母子観覧のための入園は
東園・表門からのみといたします」とありましたので、
ご注意ください。


なかなか動物園へ行く時間がとれなかったのですが、
久しぶりに上野動物園へ行ってきました。

人が多いところは苦手なのですが、
やはり一度は小さいうちにシャンシャンを見ておきたいのと、
昨年10月に誕生したニシゴリラの赤ちゃんや、
デアさんとイコロ君の同居なども気になったので
平日でしたが混雑覚悟で行ってきました。

シンシン&シャンシャンの観覧について
事前にネットで調べてみたところ、
どうやら観覧の整理券をもらうより、
入場券を買うためにかなり並ぶということがわかりました。

年パスを持っていればスムーズに入れるのですが、
上野の年パスは持っていないので、
どうしようかと考えていたら、
表門より弁天門の方が入りやすいという情報を見つけました。

以前は出口専用だった弁天門ですが、
昨年の7月にリニューアルして入園できるようになっていました。

上野動物園公式サイトの「交通アクセス」に
各門についての混雑状況などが書かれています。

しかし、弁天門へのルートについてイマイチよくわからず、
当日、道を間違えてしまったので(汗)、
ルートはいろいろあると思いますが、
参考までに私が行った道を書いておきます。
私は階段を使ったので、
ベビーカーの方などは、別ルートがよいと思います。

駅から直接行く場合は、
上野動物園のサイトに書かれている
「各線の地下通路を経由し、
最寄りの京成電鉄上野駅の池の端口から出る」
というのがわかりやすいかもしれませんが、
今回私は、どうしても寄りたいところがありました。

コッペパンの専門店、「iacoupé (イアコッペ)」です。

園内の食堂はきっと混雑していると思ったので、
ランチをここで買ってから行くことにしました。
(実際、食堂や売店は買うのに列ができていました)

そして、お店がオープンする10時に到着。
並んだりすることなく、すぐに買うことができました。
(午後2時ぐらいには売り切れてしまうようです)

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ピスタチオと甘辛チキン、どちらも美味しかったです(^^)。

お店は「さくらテラス」にあったので、
私はそこから左手にある「京成上野駅」方面へ。

後で調べたら、「さくらテラス」の屋上から
西郷さんのところへ出られるとわかり、
遠回りしちゃっていました(汗)。

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この階段をのぼりました。

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そして、「清水観音堂」の横にある階段をおりました。

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もう1つ階段をおりる予定だったのですが、
「ボート場」と書いてあったので通りすぎてしまいました。
でも、本当はここをおりるとすぐ右手に弁天門があるのです。


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「ボート場」と「上野動物園 弁天門」と書いておいてほしかった・・・。
「弁天門」の案内矢印などは見かけませんでした。

だいぶ行きすぎてから、また戻って
かなりロスしてしまいましたが、
弁天門には誰も並んでいなくてすぐに入れました(^^)。

西園からなので、門を入ってから
「いそっぷ橋」を渡ったり、けっこう歩きますが、
整理券配布場所ではそれほど人は並んでいなかったので、
すぐに整理券をもらうことができました!

平日だったので、10時半頃もらって13時40分~受付分でした。
この日は、11時20分頃には配布終了となっていたので、
あの時間に行って表門で並んだら、かなり遅い時間の券になったか、
もらえない可能性もあったと思います。

歩くのが苦にならないなら、
表門で並んで、いつ入れるのかと気をもむより、
弁天門から入るのをオススメします♪

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西郷さんの方から行くと、階段を2つおりることになります。

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行きは見ている余裕がなかったのですが、
帰りに西郷さんを初めて見ました。

今まで、駅から表門へ直行することが多く、
ここにあるということを知りませんでした。
たまには、いつもと違う門から入るのもよいですね(^^)。


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2018年2月12日 (月)

講演会 「Oh! オランウータン 森のヒトのふしぎ」

多摩動物公園で開催された講演会
「「Oh! オランウータン 森のヒトのふしぎ」」に
参加させていただきました。

事前申し込みが必要で、定員150名とありましたが、
260名ほどの参加となったようです。
午前中には子ども向けのワークショップもあったようで、
その流れからか質問タイムには
利発そうなお子さんたちの声も聞かれました。

研究者や飼育員さんなどが下記のテーマでお話され、
それぞれとても興味深い内容でした。

講演1「オランウータンの身体のヒミツ」

講演2「オランウータンの森のくらしのヒミツ」

講演3「オランウータンが見せる平和力」

講演4「日本初、代理母の取り組み」

以下、録音・撮影不可であまり詳しくメモも取れなかったので
間違っているところもあるかもしれませんが、
雰囲気だけでも伝われば・・・と思い印象に残ったことを書いておきます。
(私の関心は主に多摩のオランウータンにあるので、そこに絡む話が中心です)

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(キキさん)

昨年開催されたジプシーさんの講演会でも見せていただいた動画を
講演3でも見ることができました。
あれ、DVDで発売してくれないかしら(^^)。

キキさんが来園したばかりの頃、
一緒に放飼場に出たチャッピーさんがキキさんを追いかけ、
それを止めようとするジプシーさんを映した動画。

自分の娘であるチャッピーさんの味方をするのではなく、
血縁関係でもないキキさんを守ろうとするジプシーさん。
すでにけっこうなお年でしたが、必死でキキさんを守ろうとしていました。

森の中で単独生活をしているオランウータンは、
群れで暮らす類人猿と違い、
他の個体を助けたりする必要がないようなイメージがあります。

しかしオランウータンについてはまだ知られていない部分が多いので、
実は、人間に知られていないだけで、
オランウータンにもそのような性質がもともとあるのかもしれない。
それが、このようなシチュエーションになり、
引き出されたのではないか・・・というようなお話もあったと思います。

動画の最後、ジプシーさんもチャッピーさんと一緒になって、
キキさんのお尻チェックをしている部分が
前回見たときもツボだったのですが(^^)、
研究者たちにも「謎」だというのが面白かったです。

あれは何をしているのか、何の意味があるのか、
みんな気になっているのですが、誰にもわからないようです。

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(アピ君)

講演2は、ボルネオ島の森で暮らすオランウータンのお話。

基本的には単独生活をしているものの、
当然、森の中で出会うことはあるわけで、
そのような時に子ども同士を遊ばせることもあるそうです。

特に、メインの食べ物である果物が豊富な時期は、
血縁関係がないオランウータン同士が
「つるんでいる」こともあるようです。

また、若いメスは、子どもを連れた母親と出会ったら、
母親の行動を観察して育児について学んでいるのかもしれない。
森の中での出会いや観察が、
スキルアップにつながるのでは・・・とのこと。

その可能性を示す例として、
因果関係はまだはっきりしていないとのことですが、
とても興味深い事例がありました。

同じエリアで同じくらいの年のメスが2頭、
ほぼ同時期に初出産。

食べ物などの条件は同じでしたが、
メスAは以前からずっと、
ある親子にくっついて生活していた。
メスAは赤ちゃんの抱きかかえ方なども上手で、
初産であったのにとても上手に子育てをした。

一方、メスBは単独で、赤ちゃんの抱き方などもぎこちなく、
数日後に観察したときには、もう赤ちゃんはいなかった。
赤ちゃんを落としたか、何らかの事情で
赤ちゃんを失ってしまったのだろうとのこと。

この事例は、メスAが観察によってスキルアップした可能性を示唆しています。

そしてこのお話は、バレンタインさんのケースにもつながると思います。

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(バレンタインさん)

一番聞きたかったのは講演4ですが、
バレンタインさんも観察や放飼場での同居によって
いろいろ学習していることがわかりました。

そしてそこには、やはり、ジプシーさんの存在も大きかったようです。

バレンタインさんとチェリアちゃんについて初めて知った方は、
こちらの記事内(2017年1月)のリンクをぜひお読みください。


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(リキ君)

天真爛漫なリキ君は、「見知らぬおばさん」にも自ら接近していきます。
しかし、他の個体と「遊んだこと」がなかったバレンタインさんは、
力の加減がわかりません。
リキ君を噛んで出血させてしまったこともあったようです。

そんな中、バレンタインさんがあんまり力いっぱいのときは
ジプシーさんが間に入ってやめさせるなど、
バレンタインさんに力加減を教える役割を果たしている動画も見せていただきました。

そのような経験をする中で、バレンタインさんも力加減がわかってきたようです。
今ではすっかりリキ君と「お友達」になり、
31歳(もうすぐ32歳)が5歳児と同じレベルで楽しく遊んでいます。

人工哺育だったバレンタインさんは、
多摩でいろいろなことを吸収して
これから「オランウータン」へと成長していくのでしょう。

バレンタインさんの契約は2年間とのことなので、
今年の末にはズーラシアに戻るようです。

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(バレンタインさん)

もう1つとても興味深かったのは、
まだ外の放飼場に慣れていない頃、
第1放飼場へ出たバレンタインさんは、
夕方になっても寝室へ戻ることができず、
そのまま外で一夜を明かしたことがあったそうです。

そして、翌日になって寝室に戻れたバレンタインさんが
ポロポロと涙を流したとのことで、
この涙に飼育員さんも驚いたそうです。

どんな感情から「涙」を流したのかは、
知るすべはありませんが、
心細かったり、怖かったり、戻れて安心したなど
いろいろな気持ちが混ざっていたのかもしれません。


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(ミンピーちゃん)

代理母候補を決めるときに、ジプシーさんは高齢すぎ、
キキさん、チャッピーさんは子育て中なのでダメとのことで、
第一候補がジュリーさん、第二候補がミンピーちゃんだったとのこと。
もしもミンピーちゃんだったらどうなっていたのか、気になります。

お母さんの育児を見ているので、
もしかしたら、育てられたかもしれませんが、
チャッピーさんが受け入れなかったかもしれません。

ジュリーさんが「コドモ好き」でよかったのですが、
過去に衝撃的な事件(?)があったそうでビックリしました(^^)。

ジュリーさんはコドモが好きすぎて、
2歳のリキ君を「お持ち帰り」してしまったそうです。

講演4のときは開始からすでに時間が押してしまっていたので、
このあたりはあまり詳しく話されなかったのですが、
キキさんの反応や、どうやってリキ君を返したのかなど、
もっと詳しく聞きたかったです。

私はそれほど頻繁に多摩へ行っているわけではないので、
それまでジプシーさん以外とは距離をとっていたジュリーさんが、
リキ君と遊んでいるところを初めて見たのは2015年1月でした。

2015年1月のブログ記事はこちら

「お持ち帰り事件」は2015年5月とのことなので、
この後の出来事だったのですね(^^)。

それにしても、リキ君は、
バレンタインさんとチェリアちゃんが
多摩のメンバーと同居できるようになったことにも
とても大きな役割を果たしているんだと
改めてわかりました。

昨年放送されたNHKのドキュメンタリー番組、
「こんにちは!動物の赤ちゃん 10周年スペシャル」でも、
チェリアちゃんを他の個体と同居させたときの映像が流れましたが、
リキ君がチェリアちゃんにちょっかいを出したから、
チェリアちゃんはジュリーさんの懐に逃げ込み、
「抱っこ」が実現できたのでした。

そして今では、バレンタインさんの「お友達」でもあるリキ君。

ジプシーさんはリキ君が大好きで、何をされても受け入れていました。
ジプシーさんを観察しながら育ってきたリキ君が、
これからどんな風に成長していくのか楽しみです。

多摩に来た当初はぎこちない動きだったチェリアちゃんが、
今ではすっかりオランウータンらしい動きになっている動画も
見せていただきました。

この日は午前中にジュリーさんとチェリアちゃんは放飼場に出ておらず、
2頭を見ることができなかったのが残念。
次に行くときには、きっともっともっと成長していることでしょう。

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2018年2月 1日 (木)

皆既月食

天気予報は「くもり」でしたが、雲がない時間がけっこうありましたね!
家のベランダからでも見られたので、ラッキーでした(^^)。

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肉眼ではもっと赤っぽく見えましたが、
いつも動物を撮影している望遠レンズが役に立ちました♪

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